この記事では、TOEICの勉強で使用する参考書が「一体どのような特長を持っているか」について解説しています。
前回は「TOEIC 860点を突破するための参考書」について記事を書きましたが、
今回は使用する参考書の特長について、それぞれ簡潔に説明していきたいと思います。
この記事ではそのような方に役立つ情報を掲載しています。
それではさっそく内容を見ていきましょう。
初めに
TOEIC 860点を獲得し、Aランク(860〜990点)へ入るために取り組むべき参考書として、下記の9冊の勉強を推奨しています。
・TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
・TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス
・公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 5
・TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル
・TOEIC テスト新形式精選模試リスニング2
・至高の模試
・TOEIC L&R テスト 文法問題でる1000問
・TOEIC テスト新形式精選模試リーディング2
・総合英語Evergreen、もしくはアトラス総合英語 英語のしくみと表現
それぞれ目的別に選んだ参考書になっているため、目的ごとに参考書の特長を説明していきます。
単語、読解力を強化するための参考書
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
こちらはTOEICの中・上級者向けの単語帳です。
目標点数ごとにコンテンツが作成されており、
600点レベル→400語
730点レベル→300語
860点レベル→200語
990点レベル→100語
という構成になっています。
この本を使用するメリット
・レベルごとに単語分けられているので、勉強しやすい。
・文庫本サイズなので、移動中に勉強しやすい。
・とにかく単語が試験に出る。
私はこの本を使用するまで、「新TOEIC TEST出る順で学ぶボキャブラリー990」という単語帳を使用していました。
その本は初心者・中級者向けの参考書として素晴らしく、800点まではその本1冊で大丈夫でしたが、この「出る単特急 金のフレーズ」に出会い、初めて900点を超えるためにはもっと語彙力を身につける必要があることに、気付かされました。
そのおかげで900点超えを果たすことができましたし、860点以上狙う方はこの本をオススメ致します。
デメリットは
・単語の使用例が例文ではなくフレーズのため、パット見た時にわかりにくい。
・赤シートで勉強する際、隠れるのが和訳ではなく、英単語の方。
・左のページがフレーズ、右のページが単語とレイアウトに慣れが必要。
が挙げられます。
全体の構成として、「日本語を見た後に、英語で答えられるようにする」、というレイアウトになっていると思います。
一般的な単語帳の場合、
「左ページ、英単語→和訳/→ページ例文→和訳」
「赤いシートで隠せる範囲は、日本語」という構成になっていると思いますが、この本は違います。
そのため掲載されている内容に間違いはないですが、学習者に実力(あるいは慣れ)を求める構成になっていると思います。
↓「金のフレーズ レビュー」はこちら。
TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス
上記で紹介した「金のフレーズ」の続編です。
金のフレーズに収録してある単語1000に加えて、新たに500、合計1,500の単語を学習することができます。
この本を使用するメリット
・360の例文で、合計1,500もの英単語が学習可能
・例文の下に英単語が記載される、閲覧しやすいレイアウト
・金のフレーズと異なり、赤いシートで隠せる範囲が英語から日本語に変更
金のフレーズで不満だった箇所が全て改善された本だと思います。
特にレイアウトの見やすさが改善され、今まで使用してきた参考書の延長で学習ができると思います。
デメリットは
・目標点数のレベル別の学習ができない。
・1つ1つの例文が長い。
・TOEIC的な例文なため、クセがある。
いろいろと変更を加えた分、「金のフレーズ」の良かった部分も悪くなった箇所があります。
360の例文で1500もの単語が覚えられるのは良いですが、
1単語に1フレーズでシンプルだったのに比べ、1例文に複数のTOEIC単語を収録するのは、初学者にとって負担が大きいように感じます。1つの例文にわからない単語いくつも存在すると、それだけ頭に入りにくくなってしまいますので。
そのため「金のフレーズ」も「金のセンテンス」は、どちらも一長一短です。
収録されている単語は素晴らしいので、使い分けながら学習を進めていくのが良いかと思います。
↓「金のセンテンス レビュー」はこちら。
リスニング力を強化するための参考書
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 5
こちらはテストを開発している団体が、実際のテストと同じプロセスで作成した模試を
2回収録した参考書です。
すでに何冊か発売されていますが、こちらは2019年6月に発売された最新の問題集です。
この本を使用するメリット
・最新の試験傾向を学ぶことが出来る。
・試験本番と同じナレーターの英語に触れることができる
・模試の品質が保証されている。
試験傾向とナレーターに関してが、1番この本を使用する目的だと思います。
というのも、TOEICは年々難化傾向にあるため、いち早くトレンドを掴むために公式問題集が基準の1つとなっているからです。
他社の模試も数多く出版されていますが、売れている本は既に発売されてから何年も経過していたり、易しすぎる、あるいは難しすぎるなど、TOEICの範囲外の問題が掲載されていることがあります。
一方デメリットとしては
・リーディングなど、解き方に関する説明が少ない。
・特定のレベルの受験者に絞った問題が掲載されていない。
・模試が2回しか含まれていないため高く感じる。
が挙げられます。
特に正解、不正解に関する解説が、ほかの模試よりも少ないです。
そのため公式問題集を評価する人は多いですが、そういった人はすでにレベルが高い人が多いように感じます。
そのため当ブログでは、
・リーディングよりもリスニング用素材
・試験直前の模試
としてこの問題集を評価しています。
↓「TOEIC 公式問題集 5 レビュー」はこちら。
TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル
この本はTOEICのPart 1、2のみの問題が収録された参考書です。
Part 1が50問
Part 2が175問
模試7回分に相当する問題が収録されています。
この本を使用するメリット
・Part 1、2に特化した勉強が可能。
・10回のドリル形式になっており、勉強しやすい。
・文庫サイズで持ち運びがしやすい。
また姉妹本である「パート1・2特急Ⅱ 出る問 難問240」の使用も構いませんが、
こちらはより上級者向けの参考書となっています。
TOEIC テスト新形式精選模試リスニング3 or 2
この本はリスニングセクションの模試が5回分収録された本です。
同じくリーディングバージョンも存在するため、セクションごとに対策を行う他、2冊合わせて試験本番の予行演習を行うことができます。
この本を使用するメリット
・5回分の模試でリスニング力の向上が見込める。
・難化傾向に対応しており、本番に向けて良いトレーニングが積める。
・模試1回当たり約400円とコスパが良い。
↓「精選模試 リスニング2 レビュー」はこちら。
リーディング力を強化するための参考書
至高の模試
こちらの本は、ヒロ前田、テッド寺倉、ロス・タロック先生が書かれた参考書です。
ヒロ前田先生は、最初にご紹介した「直前の技術」でも編集に携わりました。
この本は、TOEIC初学者から900点台まで、全ての学習者が取り組むべき参考書だと思います。
この本を使用するメリット
・模試が3回分、付いてくる
・リーディングパートの解説がとても丁寧
・リーディングパートにも復習用音声が付いてくる
もしTOEICの勉強本を1冊選ぶとしたら、私は間違いなくこの参考書を選びます。
模試形式の参考書は、運営元から発売されたTOEICの公式本も存在しますが、そちらより遥かに勉強に役に立つと思います。
それはどういうわけかというと、
この参考書はあらゆるレベルの学習者に対応した参考書だからです。
・TOEIC初学者に対しては、3回分の模試でTOEICの経験値を与えてくれ、
・中級者に対しては、問題の解き方を教えてくれ、
・上級者に対しては、長文Part 7の音読用音声を与えてくれます。
特にリーディングパートに関する解説が秀逸で、問題に対する正答率が記載されていることから自分の苦手な範囲を把握することが簡単にできます。
問題のレベルも実際の試験に近い難易度に設定されており、
公式問題集のリーディングパートを解くよりも、こちらの参考書を使用したほうが、確実にTOEIC初学者のスコアアップに貢献してくれると思います。
また上級者にとっても、長文Part 7の音声が付属していることは勉強に役立ちます。
900点以上を獲得するためには、リーディングパートで95問前後正解する必要があります。
Part 7の正答率を上げるためには、文章を読まずに耳で聞くだけで意味を把握できるレベルの実力が求められるので、そのためのトレーニングに役立ちます。
Part 7の音読用教材が付いてくる参考書は、まだまだ多くはないのです。
↓「至高の模試 レビュー」はこちら。
TOEIC L&R テスト 文法問題でる1000問
Part 5で出題される文法事項を網羅した、合計1049の問題を収録した本です。
Part 5で出題される問題の形式は毎回似ているため、出題傾向をつかみ、問題をこなすことによって安定的なスコアを残すことが可能です。
この本を使用するメリット
・文法問題の全体像が掴める
・十分な問題数をこなすことが出来る。
・13回の模試で計画的に勉強出来る。
一方デメリットとしては
・すでにある程度の英語力がある人向けの参考書である(TOEIC 500点以上)。
・量が多く全て終えるのに時間がかかる。
ということが挙げられます。
↓「文法問題 でる1000問 レビュー」はこちら。
TOEIC テスト新形式精選模試リーディング3 or 2
この本はリーディングセクションの模試が5回分収録された本です。
同じくリスニングバージョンも存在するため、セクションごとに対策を行う他、2冊合わせて試験本番の予行演習を行うことができます。
この本を使用するメリット
・5回分の模試でリーディング力の向上が見込める。
・難化傾向に対応しており、本番に向けて良いトレーニングが積める。
・模試1回当たり約400円とコスパが良い。
↓「精選模試 リーディング2 レビュー」はこちら。
わからない文法事項を解決するための参考書
総合英語Evergreen、もしくはアトラス総合英語 英語のしくみと表現
こちらは大学受験でお馴染みの文法に関する参考書です。
Evergreenが672ページ。
アトラス総合英語が638ページです。
TOEICでは文法問題が出題されますが、大学受験ほど重箱の隅をつつくような、凝った問題は出ません。
ただある程度の文法の理解は必要となってくるため、
TOEICの参考書を解きながら、解説を読んでも理解できない時、
こちらの参考書を辞書的に引いて、内容を把握する、という使い方になります。
これらの書籍を使用するメリット
・体系的に文法の知識を理解することが出来る。
・TOEICで出題される文法事項がほとんど収録されている。
・自分の弱点としている文法事項の把握と対策が簡単
辞書的に引くことができる、というのがポイントで、
説明がわかりやすく、レイアウトにそれほど癖がないことが重要です。
英語の文法書は様々なものが出版されていますが、ここで紹介した2冊は信頼がおけます。
総合英語Evergreenは、20年近い歴史がある総合英語Forestの最新版なので信頼感がありますし、TOEIC 900点を超えるまで問題なく役目を果たすことができます。
またアトラス総合英語も、Forestの出版元であった桐原書店から発売されている書籍で、ロングマン辞典の例文が使われている他、音声(MP3)もダウンロード可能なため、英語の4技能(読む、書く、聞く、話す)を鍛えたい方にオススメな参考書といえます。
まとめ
以上で、TOEIC 860点を獲得し、Aランク(860〜990点)へ入るために取り組むべき参考書のレビューはおしまいです。
・TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
・TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス
・公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 5
・TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル
・TOEIC テスト新形式精選模試リスニング3 or 2
・至高の模試
・TOEIC L&R テスト 文法問題でる1000問
・TOEIC テスト新形式精選模試リーディング3 or 2
・総合英語Evergreen、もしくは、アトラス総合英語 英語のしくみと表現
この9冊が、TOEICの学習における「鍵」となる参考書です。
参考書によっては900点を超えるまで、このTOEICを卒業するまで使用し続けることが出来る名著です。
では次回は、この参考書を使用した勉強法に関して解説していきます。
皆さんの日常に、英語が当たり前の存在になることを願っています。
管理人きむきむ。
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