ノートパソコンながら「RTX 2080 SUPER」を搭載したつよつよパソコンをご紹介します。
17インチでメモリも32GBとかなりのガチ仕様です。
2021年、初めてのWindows 端末レビュー記事はDell「New Alienware m17 R3」です。
こちらはデル・テクノロジーズ株式会社からお借りした製品で、いわゆるモニター機と呼ばれているものです。
今回お借りしたのは宇宙人のロゴでおなじみDellのゲーミングノートパソコン。
実は私も触ってみるのは初めてで、以前からロマンは感じていたものの、
なんだか深い沼に落ちてしまいそうでなんとなく敬遠してきた端末でした。
Dell G3シリーズでグラボが「GTX1650」で良ければ8万円前後からありますが、
ちょっと庶民にはお高い。
だからこそ憧れのデバイスなわけですが、
実際に使用してみて良かったところ、気になったところを書いていきたいと思います。
ゲーミングノートパソコンに興味がある方は、参考にして頂ければ幸いです。
それではさっそく、内容を見ていきましょう。
目次
Dell「New Alienware m17 R3」の主なスペック
New Alienware m17 R3 | |
ディスプレイ | 17.3インチ |
解像度 | 1,920 ✕ 1,080 (FHD) |
その他 | 144Hz、9ms、300-nits、sRGB100%、NTSC比72% (色域) |
CPU | 第10世代インテル Core i7-10750 (6コア) |
GPU | GeForce RTX2080 SUPER 8GB GDDR6 Max |
メモリ | 32GB DDR4 2,666MHz (オンボード) |
ストレージ | 256GB PCIe M.2 SSD |
OS | Windows 10 Home 64ビット 日本語 |
高さ | 16.9mm〜22.0mm |
幅 | 399.8mm |
奥行き | 294.3mm |
重量 | 約2.5kg |
価格 | 約27万〜34万円 |
今回お借りしたDell「New Alienware m17 R3」のスペックは上記のとおりです。
Dellはクーポンによって割引が受けられるので実際にはこれより安くなりますが、
おおむね約30万円のお値段で、
・NVIDIA GeForce RTX2080 SUPER 8GB
・メモリ32GB
・17インチの薄型軽量ノートパソコン
・高色域でなめらかなディスプレイ
を兼ね備えたノートパソコンが手に入るイメージです (メモリなどスペックを落とすと20万を切るときもあります)
17インチと聞くとバカでかすぎて選択肢にならない人も多く、
「人が持ち歩くにはあまりにも重すぎた」と廃止になった17インチのMacBookを個人的に思い出すのですが、
ところがどっこい「New Alienware m17 R3」は持ち運びやすいサイズ感に収まっています。
というのも、17インチに対して2.5kgという重さは重量バランスが良く、
22mmの薄さと、硬いボディが力を込めて握りやすくとても気に入りました。
Dell「New Alienware m17 R3」の外観
それでは「New Alienware m17 R3」を開封しながら、外観を見ていきましょう。
まず初めにお伝えしなければいけないことは、箱の「頑丈さ」と「重さ」です。
17インチのノートパソコンがパッケージ (化粧箱)の中に入っているわけですが。
まるでモニターを買った時のような重厚感があります。
ただその分パッケージを開けて、ノートパソコンとご対面したときは喜びもひとしお。
ついにこんなハイスペックマシンに手を出してしまったと心が震えてきました。
30万円前後のノートパソコンに手を出すなんて、「ブルジョワですか?」と今でも思います。
開封しながら、このパッケージの重さはどこから来るんだろう?と思いましたが、
それは衝撃を抑えるためのパッケージの作りにあります。
見て下さい、この厚み。
パッケージの「外側」から、ノートパソコンが収納されているところまでの厚みで、ミンティアが立ちます。
昨年、Dellのディスプレイを購入しましたが、
こちらのノートパソコンの方がディスプレイのパッケージより、遥かにお金がかかっています。
というわけで、「New Alienware m17 R3」の外観を見ていきます。
ノートパソコンの天板にはおなじみの宇宙人のロゴと17インチを表す17の数字。
そして背面下部には
・空調スリット (排気用の穴)
・HDMI 2.0b (HDCP 2.2出力)
・Mini-Display Port 1.4
・Thunderbolt 3
・Alienware Graphics Amplifier ポート
・Power / DC-in ポート
が搭載されています。
ディスプレイ側はこのようになっています。
テンキー付きでタッチパッドが左寄りです。
色はルナライト (シルバーホワイト)で、灰色に近い感じです。
指紋や汚れが軽減されるように設計されており、また変色を防ぐために表面にコーティングがなされています。
筐体にはマグネシウム合金が使われており、
高級感よりもガシガシ使っても大丈夫そうな「頑丈さ」と「ビジュアル」を兼ね備えていると感じました。
左右の端子としては、左側に
・Noble ロックポート (ケーブルとロックは別売り)
・空調スリット (排気用の穴)
・Killer Networks E3000ギガビットEthernet NIC
・USB 3.1 Gen 1 Type-A (PowerShareテクノロジー対応)
・オーディオ出力用3.5mmポート
右側に
・MicroSD 5.1 (UHD-Ⅱ HD312カードリーダー)
・USB 3.1 Gen1 Type-A 2個
・空調スリット (排気用の穴)
が搭載されています。
改めて「New Alienware m17 R3」の背面下部を見てみると、
こちらに「HDMI」や「Mini-Display Port」といった画面出力用のポートと、ACアダプターポートがまとまっており、
かなり使いやすかったです。
なるべく視界に入るケーブルは少なくしたいですから、
左右よりも背面からアクセスさせるのは理にかなっていると感じました。
で、私実際に見てみるまで知らなかったのですが、
ノートパソコン用のACアダプター、すっごくおっきいです。
パッケージの豪華さにもやられましたが、
ACアダプターの大きさにも、笑うしかありません。
「330W」で重量1,306グラム。
ノートパソコンでセットで運ぶとなると、約3.8kgになります。
キーボード部分はこのようになっています。
特に違和感のある配列ではないですが、
それよりもディスプレイ側にある通気口のデザインがめっちゃかっこ良いです。
電源ボタンも、エイリアンマークが採用されています。
底部(底面)はこのようになっています。
空気を取り込むための通気口が大きく用意されており、
ネジ周りなど丁寧な作りをしており好印象です。
バッテリーに関しては、98%の残量で残り1時間36分と表示されました。
そのためノートパソコンとはいえ、ACアダプターとセットでの利用が想定されます。
Dell「New Alienware m17 R3」のベンチマーク
「New Alienware m17 R3」のベンチマークを測定すべく、下記ソフトを使ってデータを計測してみました。
・ドラゴンクエストX
・ファイナルファンタジーⅩⅤ(15)
・CINEBENCH Release 20
・Apex Legends (エーペックスレジェンズ)
ドラゴンクエストX
・グラフィックス設定 → 最高品質
・解像度 → 1,920 ✕ 1,080
・表示方法 → フルスクリーン
の設定で、
評価は「すごく快適」(スコア 18,110)でした。
ファイナルファンタジーⅩⅤ(15)
・グラフィックス設定 → 高品質
・解像度 → ①1,920 ✕ 1,080 ②3,840 ✕ 2,160
・表示方法 → フルスクリーン
と2回に渡って計測しました。
その結果
①1,920 ✕ 1,080 → 快適 (7,792)
②3,840 ✕ 2,160 → 普通 (4,279)
というスコアが計測されました。
CINEBENCH Release 20
第10世代インテル Core i7-10750 (6コア)を搭載している「New Alienware m17 R3」のスコアは下記のとおりでした。
・CPU → 2,045pts
・CPU (Single Core) → 406pts
Apex Legends (エーペックスレジェンズ)
こちらでは、世界で人気のバトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のゲームプレイ時のフレームレート(動画1秒間における静止画の枚数)を計測してみました。
結果は
・ACアダプター接続時 → 140fps (frames per second)
・ノートパソコン単体 → 120fps
でした。
Apex Legendsは初期設定で「144fps」までのフレームレート上限が行われているので、
ほぼ最高の状態でプレイすることができました。
一方でACアダプターを利用せず、ノートパソコン単体でプレイしている時は120fpsでした。
バッテリーの消費も早く、ノートパソコンとはいえコンセントの確保は必須と言えます。
Dell「New Alienware m17 R3」の使用感
全体的な印象
「New Alienware m17 R3」の全体的な印象としては、中々「良好」です。
「RTX2080」と「メモリ32GB」を積んでいるのですからそれもそのはずで、
スペックでケチをつけるとしたら、ストレージが256GBしか無いこと位でしょう。
これだけのスペックがあれば「写真」や「動画」の編集もノートパソコンで十分行えますし、
17インチなので画面を2分割しての操作がかなり快適です。
またカスタマイズすれば「300Hz」や「4K」にディスプレイを変更できます。
そのためより高リフレッシュレートでゲームを行ったり、高解像度でゲームを行いたい「欲張りな方」にも選択肢に入ってくるデバイスです。
Alienware Mobile Connect (Dell Mobile Connect)
Dellにしかないソフトウェアとしては、「Alienware Mobile Connect」が存在します。
これはパソコンとスマホの親和性を高める面白い試みで、
・パソコンでスマホの「通知」や「電話」を受け取る。
・スマホの画面をパソコンに表示させる(ミラーリング)
・ファイルをワイヤレスで転送する (ドラッグ&ドロップ)
といったことができます。
例えば、パソコンの画面からスマホの写真をチェックしたり、
パソコンの画面から、マウスを使ってスマホの操作ができます。
また写真や動画、文書などのファイルをドラッグ&ドロップで転送させることもできます。
「1ファイルずつ」というのが残念でしたが、
今後Dell製品を検討する上で注目していきたい機能の1つです。
Dell「New Alienware m17 R3」の気になったところ
今度は逆に、「New Alienware m17 R3」の気になったところをご紹介します。
ハイスペック端末なので、むしろ違和感を覚えたところの方が気になる方が多いと思います。
個人的には、
・ファンの音。
が1番気になりました。
ネットサーフィンなど軽い作業をしている時も含めて常に「ぶお〜っ」と音がします。
もちろん内蔵ソフトの「Alienware Command Center」から
CPUやシステムファンの「温度」や「速度」を監視することが出来ますが、
初期状態だとファンの音が非常にうるさいです。
これがゲームだったら「ヘッドホン」や「イヤホン」をつければ良いですが、
・事務作業
・ビデオ会議
・動画鑑賞
を行うのであれば、必ずファンの音が気になってくると思います。
そのためもし自分でうまく管理することができず、事務作業中心で「ついでにゲーム」という方は、
「スペックダウン」するか「デスクトップ」、あるいはもっと手軽に扱える「15インチ」のAlienwareを選択する方が幸せになれると感じました。
まとめ。Dell「New Alienware m17 R3」は、カスタマイズもできる魅力的な17インチパソコン
以上、デル・テクノロジーズ株式会社からお借りした「New Alienware m17 R3」をご紹介しました。
まとめると良かったところは、
・さすがのスペック番長 (RTX2080、メモリ32GBなど)
・カスタマイズで「300Hz」「3ms」などさらにゲーム特化可能。
・高解像ディスプレイ(4K)でゲームがしたい人の「選択肢」にもなり得る。
・スピーカーも悪くない (New XPS 15 2-in-1より上)
・17インチだが手に持つと軽い (体感で15インチ2kgが気にならない人は大丈夫)
気になったところは、
・ファンの音がうるさい (自分で管理する必要がある)
・SDカードではなくmicroSDカードスロット搭載。
・USB Type-Cポートが少ない。
・ACアダプターとセットで約3.8kgの重量 (持ち運ばない人なら、デスクトップも選択肢としてなり得る)
という内容でした。
個人的な印象としては筐体の作りが素晴らしく、
17インチなのにむしろ軽いと感じたところ。パッケージの作りは想定を遥かに上回りました。
ノートパソコンでゲームを行う人は、そもそも欲張りな人で予算にも余裕がある方が多いと思います。
そのためロマンとして、あるいは費用対効果ではなく単純に良いものを購入したい人にふさわしいデバイスに仕上がっていると感じました。
今後のDell製品にも期待しています。
それではまた、次の記事でお会いしましょう。
管理人、きむきむでした。
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