現在Huaweiが発売しているスマホのラインナップに関して前回お伝えしましたが、今回は、「Huaweiのスマホの特長」や「ハイエンドの端末」を比較してみます。
というのも、Huaweiのスマホは商品のコンセプトがわかりづらくなってきているからです。
↓「Huaweiスマホのラインナップを整理してみた」はこちら。
日本で投入されているスマホの場合は、
・春夏の時期は、Pシリーズ。
・秋冬の時期は、Mateシリーズ。
・間に発売される、コスパの良いNovaシリーズ。
とすでに商品の棲み分けが出来ている一方、
どの端末もスペックが向上し、このブランドは「カメラに特化している」、このブランドは「若者向けのデザイン」とも一概に言えなくなってきました。
また今まではMVNO向けの端末も投入していましたが、
現在はP30 Proのような本当にハイエンドの端末を除いて、どこでも購入することが可能になりました。
一方で「HONOR」のようなブランドは2018年は日本において販売されず、また海外においてもHuaweiのホームページに商品を掲載するのではなく、「HONOR」専用のホームページを作成して販売を行っています。
こうした様々な動きから、Huaweiが何を目指していて、どこに向かっているのか、理解を深めていきたいと考え記事を作成することにしました。
ではさっそくいってみましょう。
↓「Huawei nova 3 レビュー記事まとめ」はこちら。
ハイエンドスマホの比較
まずハイエンドスマホの比較を行います。
フォルダブルスマホのMate Xは変化球なので、今回は飛ばします。
比較するスマートフォンは、下記の4つです。
・P30 Pro
・Mate 20 Pro
・Nova 4
・HONOR 20 PRO
スペックの比較
P30 Pro | Mate 20 Pro | Nova 4(上位) | HONOR 20 Pro | |
ディスプレイ | 6.47インチ | 6.39インチ | 6.4インチ | 6.26インチ |
解像度 | 2,340×1,080 | 3,120×1,440 | 2,310×1,080 | 2,340×1,080 |
有機EL | ◯ | ◯ | ☓ | ◯ |
CPU | Kirin 980 | Kirin 980 | Kirin 970 | Kirin 980 |
RAM | 6/8GB | 6/8GB | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128/256/512GB | 128/256GB | 128GB | 256GB |
アウトカメラ | Leicaクアッドカメラ | Leicaトリプルカメラ | トリプルカメラ | クアッドカメラ |
インカメラ | 32MP(f/2.0) | 24MP(f2.0) | 25MP(f/2.0) | 32MP |
バッテリー | 4,100 mAh | 4,200 mAh | 3,750 mAh | 4,000 mAh |
重量 | 192g | 189g | 172g | 182g |
耐水 | IPX8/IP6X | IPX8.IP6X | ☓ | ☓ |
イヤホンジャック | ☓ | ☓ | ◯ | ◯ |
外部ストレージ | NMカード | NMカード | ☓ | NM/Micro SD |
その他 | NFC,FeliCa,Qi | NFC,Qi | ||
商品発表時期 | 2019年 3月 | 2018年 10月 | 2018年 12月 | 2019年 5月 |
価格 | 899〜1099ユーロ(UK) | 1,049ユーロ(UK) | 3,390人民元 | 599ユーロ(UK) |
円換算 | 約11〜13.5万円 | 約12.9万円 | 約54,240円 | 約7.3万円 |
(*1ユーロ123円、1人民元=16円と計算)
<出典>
・P30 ProとMate 20 ProはHuaweiグローバル公式HPから表を作成
・Nova 4はHuawei中国公式HPから。
・HONOR 20ProはHONOR公式HPとGIZMOCHINAから。
→HONOR 20Proは公式HPに細かい仕様が出ていないため、スペックが変更される可能性があります。
・商品の価格は、engadgetから。
カメラの比較
P30 Pro | Mate 20 Pro | Nova 4 | HONOR 30 Pro | |
カメラ個数 | 4個(Leica) | 3個(Leica) | 3個 | 4個 |
広角 | 4,000万画素(f/1.6) | 4,000万画素(f/1.8) | 4,800万画素(f/1.6) | 4,800万画素(f/1.4) |
超広角 | 2,000万画素(f/2.2) | 2,000万画素(f/2.2) | 1,600万画素(f/2.2) | 1,600万画素 |
望遠 | 800万画素(f/3.4) | 800万画素(f/2.4) | ☓ | 800万画素 |
深度測定 | ToFカメラ | ☓ | 200万画素 | マクロ200万画素 |
インカメラ | 3,200万画素(f/2.0) | 2,400万画素(f/2.0) | 2,500万画素(f/2.0) | 3,200万画素 |
元々のブランドコンセプト
Mateシリーズ
MateシリーズはHuaweiのフラッグシップ端末です。
最新技術や新CPUを搭載することが多く、折りたたみスマホのMate Xはまさにその典型とも言えるモデルでしょう。
販売される時期は秋冬になり、AppleのiPhoneやサムスン電子のGalaxy Noteシリーズと発売する時期がかぶります。
そのため多少お値段ははりますが、メーカーとしてかなり気合の入れた新しいテクノロジーを積極的に搭載します。
↓「グーグル非搭載スマホ「Mate 30」はこちら。
ついにペンに対応したHuaweiのスマートフォンが誕生しました!
是非日本に来てほしいです。
Pシリーズ
Mateシリーズと同じく、PシリーズはHuaweiのフラッグシップモデルの端末の1つです。
春夏の時期に発売されることから、サムスン電子のGalaxy Sシリーズに対抗するためのモデルであり、同時にアメリカでは6月から夏休みが始まるため、バック・トゥ・スクール商戦にターゲットを当てた商品とも言うことができます。
P30シリーズではカメラの「ズーム機能」に力を入れ、
ハイエンドのP30 Proは光学5倍、デジタルズーム50倍を実現させています。
そのため日本でHuaweiのハイエンド端末を求める場合は、
春夏→Pシリーズ
秋冬→Mateシリーズ
と棲み分けが出来ています。
Novaシリーズ
Novaシリーズは、性能が高いにもかかわらずMateやPシリーズの半額程度で発売されている、コスパの高いモデルです。
多少機能を削っているところもありますが、5万円前後とお求めやすい価格のスマホです。
元々は中国国内のライバル企業、OPPOやVivoに対抗したモデルと言われておりますが、日本ではこの2社の存在感はそれほど高くないため、ASUSが事実上のライバルと言えるかもしれません。
また日本ではMateやP、Novaシリーズのラインナップに「Lite」というものが存在しますが、こちらは中国やグローバルでは他の名前がついた端末です。
そのためPやMateの端末発表は1〜3種類毎回発表されますが、本当の意味でそのブランドを体現しているのは、「無印とハイエンドのみ」と理解しておくのが良いかと思います。
Liteシリーズは現在日本で投入されているHuaweiのスマホとして最も安価なカテゴリーの商品となるため、欲しくなったときが買い時の商品と言えます。
HONORシリーズ
最後にHONORシリーズです。
HONORはHuaweiのサブブランドとして発売されており、元々は中国企業のシャオミ対抗のブランドとして発売されました。
日本ではHuaweiのスマホとして過去に投入され、楽天モバイルなどのMVNO専用の端末として発売されていました。
しかし2018年はHONORスマホは日本で投入されず、また海外の展開を見ても、Huaweiのホームページから商品の確認を行うことができません。「HONOR」として独自のホームページを用意し、中国やインド、ヨーロッパなど限られたマーケットで販売されています。
会社としては2013年に設立したことになっています。
(日本に初投入されたhonor6 Plusは2015年。honor9が2017年)
商品のラインナップは低価格のものからハイエンドまで一通り揃っており、Huaweiのハイエンドモデルに近いスペックが、4割ほど安く発売されています。
つまり消費者のターゲットとしては、よりコスパ意識の高い若者向けのブランドと言えます。デザインに関しても青や赤など激しい色合いの端末が多いです。
まあHuawei自身もLiteシリーズなどでかなりのカラーバリエーションを出しているため、デザイン面で明確に差別化できているとはそれほど感じませんが、コスパの良さに関しては間違いないでしょう。
終わりに
以上で「Huaweiのスマホ比較」に関する記事を終わります。
Huaweiのラインアップの理解に少しでも役立ってくれれば嬉しいです。
それにしても、日本でまだ発売されていない端末も含め、Huaweiは本当にたくさんのラインナップが存在します。
実際はこの他にもより安価な端末が存在しますからね。いやはや恐ろしいです。
Huawei周辺は相変わらずニュースばかりで騒がしいですが、ガジェット好きとしてはもっと良い意味で話題になると良いですよね。
もっと新しいテクノロジーを見てみたいですし、それによってライフスタイルがどのように変化するのか、いろいろと妄想したいです。
それでは今日はこのへんで。
また次の記事で、お会いしましょう。
管理人、きむきむ。
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