こんにちは、きむきむです。
「勉強をしているのに点数が上がらない」
そういった悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか。
今回は勉強をしているにも関わらず、点数が上がらない理由は一体何なのかについて、考えてみたいと思います。
英語学習に対する姿勢や行動を見つめ直したい方にオススメする記事です。
ではさっそくいってみましょう。
初めに
![](https://imyme-english.com/wp-content/uploads/2019/05/intro.jpeg)
「TOEICの学習を毎日行っているのに、点数が全然あがらない」
「努力しているのに、結果がついてこない」
こうした悩みは誰もが抱えてしまう可能性がありますし、一度このように感じてしまうと、なにか自分の今までの努力が無駄だったのではないかと、これから勉強を続けても無駄なんじゃないかと、落ち込んだ気持ちになりますよね。
でもちょっと待ってください。
かの有名な小学生探偵は、こう言いました。
真実はいつもひとつ
ただその真実に対する「解釈」は、人それぞれだと考えたことはありませんか。
ここでいえば、点数が前回と比べて上がっていない「TOEIC の点数」は真実であり、事実です。
ただ、それに対する解釈は、いろいろと考えられるはずです。例えば、
・TOEICの難化傾向が進み、これまで以上に英語力が求められるようになった
・TOEICのトータルの点数は同じだけど、リスニングの点数は上がっているかもしれない
・点数は同じだけど、勉強の習慣が身についた。
と言った具合です。
なにかに挑戦する中で、落ち込むことや、うまくいかないことはあります。でもそれは、今までできなかったことにチャレンジしているからこそ感じることで、今までの取り組みを否定する必要などどこにもありません。
そのため、「TOEICの点数」という誰がみても客観的なものを踏まえて、
「じゃあ勉強しているのに点数が上がらないのはなぜなのか」を検討していくのが、
我々が行うべき建設的な取り組みになります。
これはけして後ろ向きな行為ではなくて、前向きな取り組みです。
普通であれば、勉強時間に比例して点数は向上していくはずです。でもそれがいかない。
なぜか?その問いを探しに行くという、知的で好奇心を満たすようなチャレンジです。
初めは難しいかもしれませんが、なるべくポジティブに挑戦してみてください。
勉強量に結果がついてこないのは、なぜか
![](https://imyme-english.com/wp-content/uploads/2019/05/reward2.jpeg)
「勉強量に比例して、TOEICの点数が向上する」
大きい小さい差はあると思いますが、その傾向は確かにあると思います。
ではなぜ今回はそのケースに当てはまらないのか。主な理由として下記のケースが挙げられます。
・TOEICの難化傾向が、努力の量を上回った。
・TOEICの試験傾向が変わった。
・勉強の質が悪い。
・勉強の量が足りない。
TOEICの難化傾向
まず1つ目は、TOEICの「難化傾向」です。
例えばあなたが3努力したとしても、TOEICの問題も3難しくなったとしたら、その努力は相殺され、結果的に「TOEICの点数は同じまま」というケースです。
この場合、あなたが「努力したのに点数が上がらない」というのは、的を得た感想だと思います。
TOEICが今まで以上に難しくなった分、より受験者の英語力・努力が求められるようになった、というわけです。世知辛いですね。
TOEICの試験傾向
次に、TOEICの「試験傾向が変わった」というものです。
TOEICは出題される範囲が予め定められた「試験」ではありますが、不定期に行われるメジャーアップデートとマイナーアップデートが存在します。
元々TOEICは1979年からサービスが展開された歴史のある試験ですが、その内容は常に同じだったわけではありません。アップデートの度、テストが難しくなります。
直近だと、2016年に大幅に変わりました。
マイナーアップデートの場合は、今までない語彙が使用されたり、アナウンサーの声が変わったり、録音がちょっと悪かったりと言ったことが挙げられます。
試験会場によって受験環境は変わるので、そこまで含めてしまっても良いかもしれませんが、TOEICは外で受ける以上、常に同じ環境で受験出来るとは限りません。
そうした要因が大きかったため、「勉強はしたけれど結果が出なかった」という結果は大いに有り得ます。
対策としては、1回で目標点数を達成しようとするのではなく、2ヶ月連続で受験するのを推奨します。
勉強の質
次に、「勉強の質」が悪かったケースです。
勉強時間は多いけれど、
・試験の範囲「外」の勉強をしていた。
・参考書の効率が悪かった。
・参考書のレベルが合っていなかった。
・勉強した内容を忘れていた。
・試験そのものに慣れるための勉強をしなかった(模試)
といったことが考えられます。
冷静に今使用している参考書の質や、勉強計画を見直すことが求められます。
勉強の量
最後に、「勉強の量」です。
率直に言うと、
本人は勉強したと感じているけれど、「TOEICが求める勉強量には達していなかった」というケースです。
皆さんは、TOEICで目標点数を獲得するために、一体何時間勉強する必要があるか考えたことはありますか?
実際にそうした研究を行った人がおり、
三枝幸夫氏が作成した論文(Prediction of English proficiency progress 1985)のデータを元に、「OXFORD UNIVERSITY PRESS」が
「A Teacher's Guide to TOEIC Listening and Reading Test Preparing your Students for Success」というものを作成しています。
下記の通りです。
![](https://imyme-english.com/wp-content/uploads/2019/05/saegusa.png)
これによると、例えば
現在TOEICのスコアが450点の人が650点を獲得するのに必要な勉強時間は、
450時間です。
ということは、
毎日1時間勉強したら、目標達成にかかる日にちは、450日。
2時間の場合は、225日。
3時間の場合は、150日です。
この統計は1985年に行われたものなので、現在の状況とは異なります。
ただこうしたデータに対して、あなたがどれほど勉強時間を積み上げてきたのかを考えるための良い資料になると思います。
ひょっとしたら、
「勉強しているのに、TOEICの点数が上がらない」ではなく、
「勉強時間が足りないから、TOEICの点数が上がらない」の可能性も考えられるということです。
何が真実であるかは自分で決める必要がありますが、重要なのは、
自分自身が納得した解答や仮説を見つけることです。
ひょっとしたら、分析を行っても答えはすぐわからないかもしれませんが、何か取っ掛かりを見つけ、またポジティブに英語学習に取り組めるのが、理想です。
また参考ですが、TOEICで求められる勉強時間に関しては、下記の記事で詳しく書いています。
![](https://imyme-english.com/wp-content/uploads/2019/05/time1-1-320x180.jpeg)
終わりに
![](https://imyme-english.com/wp-content/uploads/2019/05/fin.jpeg)
以上で「勉強をしているのに点数が上がらない」に関する記事を終わります。
その原因としては、
・TOEICの難化傾向が、努力の量を上回った。
・TOEICの試験傾向が変わった。
・勉強の質が悪い。
・勉強の量が足りない。
と言ったことが挙げられ、自分の場合はどのケースにあてはまるのか、判断を下す必要があります。
学習を進める中で苦しい時期は、誰にも存在します。
ただ目標を達成できれば、その苦しみは良い思い出になります。
喜びの中にはただ楽しい思い出だけではなく、そうした苦しみや嘆きも含まれています。
苦しいときこそ感情的にならず、冷静に原因を見極めて対策を講じていきましょう。
では今日はこのへんで。
またお会いしましょう。
管理人、きむきむ。
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