米国時間5月7日、Googleがデベロッパーカンファレンス「Google I/O 2019」で基調講演を行いました。
Pixel 3aなどのハードウェアや新しいOS、そしてサービスまで様々なことが発表されましたが、その中で特に気になることを今日は記事にしていきたいと思います。
目次
Googleのミッション
基調講演の冒頭、
CEOのサンダー・ピチャイ氏がGoogleのミッションが
Organize the world's information and make it universally accessible and useful
であると説明し、
より仕事や家庭、生活でGoogleの製品やサービスを役立たせて欲しいと指針を示しつつ具体例を紹介しました。
次期OS,Android Q の新機能
アンドロイドの次期OSであるコードネーム「Android Q」ですが、いくつかそれに関する新機能等が発表されました。
次世代モバイル通信技術「5G」への対応
Android OSとして初めて次世代の高速移動通信方式「5G」に対応することになります。
これにより通信速度が大幅に改善され、特にゲームや拡張現実の分野でユーザー体験が向上することが見込まれます。
すでにアメリカなどでは5G対応のスマホもアナウンスされていますが、
日本での5G導入は2020年春にサービス開始、2021年の春までには人口カバー率90%でのサービス展開が予定されています。
折りたたみスマホへネイティブ対応
今年はHuaweiやSamsungの折りたたみスマホが話題になっていますが、OSベースでそういった端末に対応することになります。
それによってメーカーごとにインターフェースを構築する必要がなくなり、動作の安定化とスマホによる大幅なインターフェースの違いが無くなることが想定されます。
ダークテーマ
Androidの設定を「ダークテーマ」に変更すると、画面が黒基調のデザインに変更することができます。
これにより目に対する負荷を減らすことが出来る他、バッテリーの消費を押さえることができます。
この機能は同じく次期iOSでiPadへの実装が噂されている機能です。
位置情報に関するプライバシーの強化
位置情報を共有する必要があるAndroidアプリは、今まで常にその位置情報を共有する必要がありましたが、これからは「アプリを使用しているときのみ」位置情報を共有することが指定できるようになりました。
iOS端末ではすでに存在する機能でしたが、これからはAndroidでも位置情報の設定を細かく指定することができるようになります。
オフラインで字幕を表示させることができる「Live Caption」機能
Live caption機能により、視聴している動画や音声を、リアルタイムで文字に起こしてくれることが可能になりました。
例えばカメラロールに入っている動画やインスタグラムの動画、ビデオチャットなどで自動的に文字を作成することができます。
ライフスタイルを変える可能性があるサービス
Google レンズの強化
Google レンズとは、スマートフォンのレンズを通して表示させた画像を、AIが分析して「情報を検索する技術」のことです。
2017に新たな検索技術として発表されましたが、今回その機能がパワーアップすることがわかりました。
基調講演でデモンストレーションされた内容によると、
スマートフォンでレストランのメニューを移した時、メニュー名をタップすると
その料理の写真とレビューが表示され、中身が確認できるようになりました。
どういう仕組みかと言うと、Google マップに掲載されているレビューのデータを反映させているそうです。
Google アシスタントの高速化
Google アシスタントは従来のものだと約100GBのデータが必要とのことでしたが、これが大幅に改善されわずか0.5GBでユーザーの要望に応えることができるようになるそうです。
そのためデータの処理速度が10倍近く高速化され、オフラインでも使用が可能になるほか、「OK Google」などのアプリを立ち上げるための合言葉的な単語を発しなくても機能を使えることができるようになります。
シークレットモードの導入
Google マップを使う際、履歴を残さず使用できるようになります。
いわゆる「シークレットモード」の導入となり、この状態で検索した場所やナビがGoogleアカウントの履歴に残らなくなります。
この機能はアプリとWeb上のGoogle マップ双方に適用され、
その他位置情報やChromeのWeb履歴、アプリの使用履歴などの情報を予め定めた期間に沿って自動的に消す機能が実装されます。
Google マップにARモードの実装
拡張現実であるARが、Google マップに対応することになりました。
対応機種は今の所Googleの端末である「Pixel」のみですが、これにより目的地へ向かう際スマホを正面に向けると矢印が現れ、よりわかりやすく道筋の確認が行えるようになりました。
これによりセカイカメラの世界がより現実に近づきました。
ハードウェア端末の発表
スマートフォン
すでにお伝えしたとおり、ミドルレンジ端末の「Pixel 3a」と「Pixcel 3a XL」が発表されました。
CPUなどいくつかハイエンドモデルに比べて劣るところもありますが、夜間撮影など上位モデルと同程度の性能を兼ね備えつつ400ドル前後での購入が可能なため、久しぶりにNexus 5やNexus 7を思い出させる高コスパスマホの製品発表となりました。
スマートディスプレイ
日本ではあまり商品展開がされていないため知名度が低いですが、
10インチの「Nest Hub Max」と7インチの「Nest Hub」が発表されました。
(新商品としては10インチNest Hub Maxのみ。 Nestシリーズとしてブランドが変更になりました)
いわゆる「スマートホームハブ」や「スマートスピーカー」と呼ばれるもので、家にあるIoTデバイスを操作できる他、タブレットのような形で生活の質を向上させるのが目的の製品です。
例えば家の照明やTVのオンオフを音声でコントロールする。
音声で天気予報をチェックしたり動画や音楽を再生する、ビデオ電話をする、といったイメージです。
ハブは持ち主の音声や顔を認証して動作させることができます。
こうした商品はまだ新しいカテゴリーの製品であることからイメージがつきにくいですし、実際の使用感などは私も使用したことがないためわかりませんが、いろいろと一元管理できたら楽だろうなと感じています。AI秘書を持つのと一緒ですからね。
とりあえずキッチンとベッドの脇に置きたいです。
終わりに
以上が「Google I/O 2019」で個人的に気になった発表内容です。
実際は他にもいろいろと発表されているので、興味がある方はメディアの情報をチェックしたり、公式の動画を確認してください。
100分ほどで全て見れますし、多少言葉は怪しいですが日本語の字幕も付いています。
記事を作成して感じたのは、どの会社もIT系はセキュリティーに関して関心が高まってきている、ということですかね。
先日行われたAppleのサービス主体の発表会でも、Appleはユーザーからの情報を収集しないで端末のみで行うことをアピールしていました。
そうしたデータを取得しないことはユーザー目線から言えば安心しますが、AIの精度を向上させるためにそれってどうなんだろう。やっぱり個人情報を問答無用で集めるGoogleの方がサービスとしての質は高いんじゃないかと思っていましたが、
Googleもそれに対して対策を講じてきた、という印象です。
デベロッパカンファレンスは、業界の未来を先取りすることができて面白いです。
それでは今日はこのへんで。
管理人きむきむ。
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